誕生石が増えた!
昨日12月20日、日本の誕生石が10石追加され、29石となりました。
私自身、天然石についての講座を受けたり関連書籍を読んだり、ブレスレットを身に着けていたりと、石にはとても興味があるので見逃せないニュースです。
誕生石の種類
1912年にアメリカの宝石商組合が定めた誕生石をもとに、全国宝石卸商協同組合が1958年に珊瑚とヒスイを追加して、日本の誕生石を制定しました。今回は63年ぶりの改訂となります。
1月 ガーネット
2月 アメジスト、クリンベルキャッツアイ
3月 アクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン、アイオライト
4月 ダイヤモンド、モルガナイト
5月 エメラルド、ヒスイ
6月 真珠、ムーンストーン、アレキサンドライト
7月 ルビー、スフェーン
8月 サードオニキス、ペリドット、スピネル
11月 トパーズ、シトリン
※太字が追加された石
そもそも誕生石とは何なのか
誕生石の始まりは諸説ありますが、新約聖書に出てくる城門の下に埋められた12種類の石が元になっているようです。それを17~18世紀頃のユダヤ人宝石商が、占星術と掛け合わせて考え出されたものが誕生石の始まりです。
宝石商が編み出した概念。要は宝石を売るための販売戦略です。バレンタインでもなんでもそうですもんね。笑
なぜ改訂されたのか
全国宝石卸商協同組合が発表した改訂理由は、以下の通りです。
- 様々な誕生石が混在しており、消費者が混乱するため統一
- コロナにより打撃を受けたジュエリー業界のため、誕生石を改定することにより消費者の選択肢を増やし、宝石への関心を持ってもらいたい
1.に関しては、すでに統一されていたのになぜ改訂する必要があるのか、この理由を読んでもよくわかりません。そんなに混在していますかね?混在していたとしても、全国宝石卸商協同組合が1958年最初に制定したものが正しい!ということで良いのではないですか?しかも今更追加なんかしたところでさらに混乱するだろう!と思うのは私だけでしょうか?
本当の目的は2.だと思うんですよね。こんな宝石もあるから買ってね。という紹介の意味合いが大きい気がします。誕生石のシステム自体が販売戦略ですし・・・。
なぜこの10種の石なのか
これについてはホームページを見ても特に記載はありませんでした。うーん。なんだかスッキリしないです。元の誕生石の選定についても旧約聖書まで調べないとわからないので、ここは仕方ないかもしれないですね。でも、少しは選定理由をつけて欲しかったという気持ちは捨てきれません。
もちろん一つ一つ石には意味や言い伝えがあり、それぞれがとても素敵な石であることには間違いありません。
宝石となるとなかなか手が出せませんが、天然石は地球のパワーをふんだんに宿しています。生涯でお気に入りの石と出会えたなら、きっとその石はあなたの味方になってくれるでしょう。