岡山県一宮神社めぐり3「吉備津彦神社」
夏至の日の出は正面鳥居から昇り、神殿を照らすことから
「朝日の宮」と呼ばれています。
私が幼い頃は、七五三はこちらでお祝いしてもらいました。
大人になってからも、時々参拝しおみくじを引いて帰る。
私にとっては日常にある大切な場所という感覚です。
神社や神道に興味を持ったのはここ数年のことなのですが、
その際に改めてこの神社を訪れたとき、あまりの境内の広さに驚きました。
摂社末社を含め、ざっと数えただけでも20社くらいあるのです。
今までは拝殿が神社の全てだと思っていました。
ひたすら境内を歩いて一社一社お参りして回ったときは、足が痛くなったほどです。
さて、この神社の御祭神は「大吉備津彦命(オオキビツヒコノミコト)」です。温羅(ウラ=鬼)と戦った桃太郎のモデルにもなったといわれる神様ですね。
大吉備津彦命が温羅を討伐するために大和朝廷から派遣されたというエピソードが、伝説としてここに伝えられています。
大吉備津彦命との激闘の末、ついに打つ手が無くなって、キジに鯉にと姿を変えながら逃げ惑う温羅。(大人気”鬼漫画”のラストシーンのようです)
大吉備津彦命は鵜に変身し、鯉になった温羅を食べて成敗します。
このエピソードから「鯉喰神社」という神社が誕生し(倉敷市にあり)、こちらの吉備津彦神社の境内にも末社としてあります。
無事に吉備の国を平定した大吉備津彦命はこの地に住み、
その屋敷跡に社殿が建てられたのが、吉備津彦神社の始まりです。(正確には、後日記事にする吉備津神社から分かれた)
御由緒や面白いエピソードを知ると、ワクワクしますね。
この日(11月3日)は、特別な書置き御朱印もあったのでいただきました。
ここのおみくじは、桃の形をした「桃みくじ」。とても可愛いので、訪れた際は是非引いてみてください。
急な夕立のあと、平安杉(御神木)に虹が掛かりました!
神様からの「よく参った」というメッセージでしょうか!?