いい夫婦の日は家事労働について語ろう
お気に入りのエプロンを身にまとい、笑顔で「おかえりなさい」なんて夫を出迎える妻を夢見ていた昔の自分に言ってやりたい。
現実は違うぞ。
フルタイムで仕事して、帰宅したら洗濯機を回しながら晩御飯を作る。途中で洗濯物を干して、家族が帰ってきたと同時に温かい料理を出す。
毎日毎日同じことの繰り返し。
私も夫と同じ時間働いてるんだ。なぜ私ばかりが家のことをしなくてはいけないのか。
あー疲れた。と、帰ってくるなり椅子に座ってご飯が出てくるのを待つ夫。
いや、私も疲れているんです。
座りたいんです。あ、会社では座って仕事してますけど、疲れは同じです。
そう思っている奥様方、多いと思います。
私も何度同じことを思ったか。元気なときはそりゃテキパキできます。でも、ちょっと体調悪い時とか、心の底から夫にキレそうになります。
私も今帰ったばかりなの。座ってないで何かしてよ。
でも、男性は言わなきゃわからないってよく聞きますよね。これ本当。本当に言われないとわからないから悪気もなく座ってるんです。
脳の構造が違うから、ここに怒っても仕方ないんですよね。
って、わかっててもイライラしちゃうんですけど。
さて、今日はいい夫婦の日。
お互いに感謝し合い、二人の時間を大切にしようという日。家事について考えるに相応しい日じゃないですか。
ではさっそく。
奥様が家事に使っている時間は実際のところどのくらいなのでしょうか。
9時~18時が会社として、帰宅後19時~20時に料理・洗濯、そのあと21時過ぎくらいまで片付けや明日の準備でしょうか。
ざっと11時間超の労働です。でも給料は8時間分が会社から支給されるのみ。
あと残りは?夫からの「ありがとう」?
その感謝の言葉でもあればね~~なんて声も聞こえてきそうです。
家事を労働としてみなす概念を「家事労働」といいます。むなしくなるので知りたくない、という気持ちもありますが、家事労働の賃金を考えてみたいと思います。
算出方法は色々あるようですが、簡単な家事代行サービスの時給で計算してみましょう。
地元の家事代行サービスの求人広告を見ると、平均して時給1100円あたりが相場のようでした。
私の場合は朝のご飯やお弁当作りも入れて、平日の家事労働時間は4時間。
4h×1,100円=4,400円 7日間で30,800円
土日はこれに掃除や買い出し、他にもあると思いますがとりあえず3時間をプラス。
3h×1,100円=3,300円
とすると、1週間で34,100円分働いています。
1日あたり4,871円。
…え?ちょっと待って。
31日で、151,001円?!
こんなに働いているの?一般事務員の初任給ぐらいあるじゃないですか!
これを無償奉仕しているの!?め、めまいがする…
この結果を夫に言ってみました。
「え、すげぇ」
以上。何に対しての”すごい”なのか、もはや聞く気力も起きません。
まぁ、我が家の場合は言えばなんとかやってくれますし、感謝の言葉もくれます。
家事を労働と捉えるか、愛情だと捉えるかによっても違いますし、各家庭の事情もあるでしょう。ただ、共働き世帯が主流な今日では、夫婦・家族みんなで家事を行うのが理想ですね。
家事は”手伝う”のではなく、”する”。家事って奥様の仕事じゃないんですから。
自分の個人的なことをやってもらうなら”手伝ってもらう”ってことになりますが、ご飯も掃除も洗濯もみんなのこと。家族みんなが自分たちの生活に必要なことをする。
“妻やお母さんがやるから自分には関係ないこと”ではないのです。
なんて偉そうに言ってみましたが、結婚前は自分も進んで家事をやっていた!とは胸を張って言い切れない部分はあります。。
手にすることがないこの15万円分の家事労働について、家族で話し合ってみるのもいいですね。